小矢部繊維が生産しているのはトリコット生地です。
これは輸出用の女性用ファンデーションやスポーツインナー、肩パットなどに使用されるものなのです。
とくに輸出用に生産されるダブルトリコットと呼ばれる製品は、
我が国の50%を超える生産量を誇っているのです。
このダブルトリコットは、技術的にも難しいもので、
小矢部繊維も独自の技術を開発し、工夫を加えて生産しているのです。
この生産された生地は、東レやKBセーレンなどのメーカーに納品され、製品化されて
消費者の元に届くのです。
このように、一般的には知られていませんが、小矢部繊維の製造した生地は、
女性を美しくするために、世界各国へ輸出されているのです。

小矢部繊維はこれまでひたすら合理化・省力化に努めて、
市場競争力をつける事に目標を定めてきました。
それがほぼ完成した今、さらに進化していくために、
小矢部繊維は開発力の強化をいう新たな目標を定めました。
時代は目まぐるしいスピードで動き、消費者ニーズも激しく変化しています。
そうした時代を的確に捉え、消費者ニーズに応える製品づくりを進めることが
これからの小矢部繊維の目標です。

トリコットの市場は、国内だけでなく海外の動向も視野に入れなければなりません。
グローバルな視点に立ち、素早く的確な情報収集を行い、それを分析し、
消費者ニーズを把握することが求められてきます。
今後、ストレッチ素材を混合していくことによって、トリコット市場は
拡大していくことが予想されます。
だからこそ、商品開発力の充実をはかり、高付加価値商品づくりを目指していくのです。
商品開発力をつけ、高付加価値商品を生み出し、消費者ニーズに応えていく。
小矢部繊維は前へ進み続けます。

グループ会社である石動繊維（株）は、ショッピングセンターへの不動産賃貸をしています。
安定した経営を目指す小矢部繊維の戦略の一つです。